お爺さんの終活と相続
■老後資金の目安3,000万円
あるファイナンシャルプランナーの話として現役世代の老後資金として3,000万円必要としています。
65歳以上の高齢者
(2016年調査)
@収入:255万円 支出:321万円 差額66万円/年 90才まで生きるとして1,750万円
A病気・家の修繕等の特別支出1,000万円
@+A余裕を持たせて3,000万円とのことです。
さ〜皆さん、この金額でどのような終末生活が可能か、ご自分でシュミレーションしてみてはいかがでしょうか?
シュミレーション
シュミレーションとは疑似体験することです。不確実性のある将来を予測し、いろいろな可能性を試算してどうなるのかを体験します。終活と相続では、『現在自宅で生活できる老人が、介護を経て死亡に至るまでの過程』をシミュレーションします。現状財産額、毎月の収入・支出等により、どの介護施設に入居可能か? 死亡時の相続税はどのくらいか? 老後破産はないか? 等々がシュミレーションの結果判明しますので、終活と相続に生かすことが出来ます。
皆様の理解を促進するために、2つのシュミレーション(3人の老人と3つのシナリオ)を例として実施してあります。
【例#1】では上流・中流・下流老人が標準的なパターンで死亡した場合をシュミレーションしています。裕福な上流老人は、高級有料老人ホームで優雅に終末を迎え、相続税も納付しますが、貧しい下流老人は、死ぬ前に現金がなくなり老後破産として悲劇的な死を迎えます。
【例#2】では中流老人が3つの終末パターン(ピンピンコロリン型、ピンカイコロリン型、カイカイコロリン型)で死亡した場合、ピンピンコロリン型は自宅で死を迎えられ、相続税も納付しますが、カイカイコロリン型は死ぬ前に現金がなくなり老後破産として悲劇的な死を迎えます。
この2つのシュミレーションが高齢者に明示することは、現有資産・将来の収支と終末パターンにより優雅に終末を過ごせるのか、老後破産の悲劇的終末を過ごすのかが予測できるということです。
この2つの例を理解したうえで、御自分のシュミレーションをする必要があります。
1.シュミレーションの概要
@本人と配偶者の2人世帯を前提とし、資産は夫名義とします。
A現在は自宅生活ですが、介護施設に入居し何年かのち死亡・相続する前提です(有料老人ホームは夫婦同時入居として試算します)。
自宅 ----> 介護施設 ---> 相続
(自宅生活年数) (介護施設生活年数) (死亡)
Bシミュレーションできる入力パラメータは次の項目です。
現在の財産額、現在の夫の年齢、自宅生活年数、介護施設生活年数、毎月の収入/支出、入居一時金、法定相続人数、実際の相続割合
2.シュミレーションの使い方
@現在の財産額、現在の夫の年齢、自宅生活年数、毎月の収入/支出(世帯合計)を入力。
⇒介護施設入居時財産額が計算されます。
A介護施設生活年数、入居一時金、毎月の収入/支出(世帯合計)を入力。
⇒死亡時財産額が計算されます。
B法定相続人数、実際の相続割合を入力(遺留分を考慮)。
⇒夫の死亡時の相続税額が計算されます
(注1)入力は黄色のセルしかできません、四捨五入、単位:万円。
(注2)実際の相続割合が不明・不定の場合には、法定相続割合を使用します。
(注3)妻は夫死亡時には生存しているとしています。
3.注意
@試算目的ですので、端数処理、特例適用等により実際の計算とは異なります。
A本試算の使用者に不利益・損害が生じても一切の責任は持ちません。
B相続は、妻と子供が相続人の典型的なケースの試算です。
C現状財産額の計算上、借入金がある場合には、現金預金と相殺します。
D資産の計算上、現金預金がマイナスになった場合は、自宅売却します。
E正味財産額がマイナス(△)になった場合には、【老後破産】と表示します。
F相続税の申告不要の場合には、【申告不要】と表示します。
G相続税の正味財産額は、『小規模宅地の減額』適用で試算します。(建物・宅地の30%と仮定)
H計算期間中の金利、物価上昇等の経済変動は考慮されておりません。
4.終活・相続シミュレーション【例#1】(3人の老人)
@前提
*3人の老人(上流/中流/下流老人)が、80歳で要介護となり、介護施設入居、86歳で死亡。
*入居介護施設は財産額により、
上流老人:高級有料老人ホーム、
中流老人:介護付有料老人ホーム
下流老人:老健/特養
A結果
上流老人:高級有料老人ホームで優雅に終末を迎え、相続税も納付します。
中流老人:そこそこの老人ホームで終末を迎え、相続税は納付不要です。
下流老人:死ぬ前に現金がなくなり老後破産として悲劇的な死を迎えます。
★詳細はここ↓をクリックしてください。
終活・相続シュミレーション【例1】(3人の老人)
5.終活・相続シミュレーション【例#2】(3つのシナリオ)
@前提
*中流老人が次の3つの終末パターンで死亡すると推定。
最善:ピンピンコロリン型(介護なし、86歳死亡)
平均:ピンカイコロリン型(80歳から介護、86歳死亡)
最悪:カイカイコロリン型(71歳から介護、86歳死亡)
A結果
ピンピンコロリン型:自宅で死を迎えられ、相続税も納付します。
ピンカイコロリン型:そこそこの老人ホームで終末を迎え、相続税は納付不要です。
カイカイコロリン型:死ぬ前に現金がなくなり老後破産として悲劇的な死を迎えます。
★詳細はここ↓をクリックしてください。
終活・相続シュミレーション【例2】(3つのシナリオ)
6.シュミレーションの実施
以上を参考に御自分のシュミレーションを実施してください。
★詳細はここ↓をクリックしてください。
終活・相続シュミレーション