お爺さんの終活と相続








■シルバー民主主義
(Silver Democracy)
 シルバー民主主義とは、少子高齢化の進行で有権者に占める高齢者の割合が増し、高齢者の政治への影響力が増大する現象で、日本をはじめ先進各国で見られます。わが国では、若年・中年層よりも高齢者のほうが、実際に選挙で投票する人の割合が高い傾向にあるため、その影響はより顕著となります。政治家は、多数派の高齢者に配慮した政策を優先的に打ち出すことで、少数派である若年・中年層の意見が政治に反映されにくくなり、世代間の不公平につながるとされています。
 高齢世代と社会保障費の増加により、2014年には65歳以上の高齢者1人を、20歳〜64歳の2.2人が支える状況から、2025年には高齢者1人を20歳〜64歳1.8人が支えることになる予想されています(財務省ホームページより)。
 今後の高齢者はシルバー民主主義に乗って、子供や孫に大きなツケを押し付けることは許されないのではないでしょうか?

































まとめ


まとめると次のようになります。
 *はじめに
 ⇒高齢者を取り巻く外的環境は、財政赤字・超高齢化・高齢者優遇制度等最悪で、今後さらに悪化すると考えて終活するべきです。
 *終活
 ⇒「死ぬまで生きているスッキリ老人」になるにはエンディングノートを作成・更新すべきです。
 *介護
 ⇒介護なしの「ピンピンコロリン型」か、介護づけの「カイカイコロリン型」になるかは本人にもわかりません。終末パターンと介護の関係を自分の問題として捉える必要があります。
 *老後の住まい
 ⇒本人の財力・介護の必要度・生活習慣等で最適な住まいを決定すべきです。転居は難しくなりますので、決定する前に実地見分をする必要があります。
 *相続
 ⇒相続税納付の可能性のある富裕層高齢者は、生前から終活の一部として節税対策を講じた方が残されたご家族のためでしょう。認知症になると出来ませんので、お早めに・・・
 *シュミレーション
 ⇒中流老人でも終末パターンが「ピンピンコロリン型」では相続税納付と財産を残して他界しますが、「カイカイコロリン型」では生存中、老後破産になる可能性もあります。終活として自分のシュミレーションをすべきでしょう。
 *その他
⇒お墓・遺言・家族信託・身元保証サービス・ペットは終活のその他重要関心事項です。エンディングノートでキッチリ整理しておきましょう。必要な法的手続きもありますので慎重に・・・
 

【提言】
最後に・・・・  以上のことを考慮して、高齢者はいかに生きるべきか?

 ”散る桜、残る桜も、散る桜”    死を避けることは出来ませんし、加齢と共に心配事も増えてきます。所詮、死という結論は決まっていますし、終末期は単に死へのプロセスの問題です。考えても無駄なことは考えないという良い意味の「鈍感力」、高齢化は全て暗くなる話です、気持ちは「楽天的に」、スピード感を持ってできませんので「ゆっくり」やりましょう。これをまとめると”DRY=D(鈍感力)+R(楽天的)+Y(ゆっくり)”=”からっと”!!となります。じめじめWETに生きるよりからっとDRYに終末期を過ごしましょう。

  『高齢者の皆さん、
         エンディングノートをしたため、DRYに生きましょう!!』 


                                                     
                                                 ☆☆ Fin ☆☆

■履歴

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version
notes
H30.5.5
1A
1st  released  
H30.9.26
1B
updated
2020.10.24
1F
updated
2022.8.19
1H
updated